イケアは、家具の材料に木材を多く使うことから、
森林伐採対策やリサイクルなどの
環境対策に対して非常に関心が高い企業です。
まだ環境問題が強く問題とされていなかった、
1980年代から積極的に環境対策に取り組んでいます。
合板に対するホルムアルデヒド放出量の厳格化や、
熱帯雨林伐採の木材を使わず、植林によって生み出された木材を使う、
あるいは家具などの梱包に使用する各種梱包材や、
家具そのもののリサイクルなどの活動を続けています。
その一環として、2002年には
イケア鉄道(IKEA Rail)を設立しました。
スウェーデン、デンマーク、ドイツで、貨物列車の運行を行っています。
これはイケアが製品などを各地に配送する際、
トラック輸送に伴う環境負荷を軽減するために、
用意した自前の鉄道です。
渋滞による遅延も無く、輸送コストとしても安く、
また環境負荷も少ないということで、
一日あたり50台のトラック輸送を撤廃できています。
今後、ポーランド、イタリア、ベルギーなどへも
線路網を伸ばしてゆくことが計画されています。
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